「インスタ映え」だけじゃない。ミドル世代の心をつかむSNS発信のコツ

見た目重視のSNSマーケティングに違和感を感じていませんか?40代、50代のキャリア転換期の方々に響くSNS発信には、異なるアプローチが必要です。今回は、私が実践している「信頼される発信」のポイントをお伝えします。

なぜ、いま「ミドル世代向けSNS」なのか

「インスタグラムは若い人向け」という思い込み、ありませんか?実は、45-54歳のインスタグラム利用者は、この2年で1.5倍に増加しています。キャリアの転換期にある世代だからこそ、SNSでの情報収集が活発になっているのです。

信頼される発信の3つの軸

私が心がけているのは、「深さ」「一貫性」「共感性」の3つです。華やかさや派手さではなく、本質的な価値を届けることを意識しています。

具体的なアプローチ例

先日、あるクライアントから「インスタで見た記事に共感して、お話を聞いてみたいと思いました」という声をいただきました。その方が響いたというのは、次のような投稿でした。

「50代で転職すること。不安なことは当たり前です。でも、この年齢だからこそできること、この年齢でしか分からないことがある。今日は、52歳で広告代理店から起業された方とお話ししました。人生の後半戦こそ、自分らしい選択を…」

思いがけず多くの反響をいただいたこの投稿から、効果的な発信のポイントが見えてきました。

ミドル世代に響く投稿の作り方

  1. 実例を大切に 統計やデータも大切ですが、具体的な事例こそが心を動かします。もちろん、個人が特定されないよう十分な配慮は必要です。
  2. 等身大の言葉で キャッチーな言葉よりも、実感のこもった言葉のほうが響きます。「私も同じように悩みました」という経験も、適切に共有していきます。
  3. 価値ある情報を 単なる活動報告ではなく、読んだ人の明日に活きる情報を。専門家として、実践的な示唆を含めることを心がけています。

フィード作りの実践的なヒント

投稿内容の比率として、私は以下のバランスを心がけています。

  • 40%:実践的なキャリアアドバイス
  • 30%:クライアントの成功事例(許可をいただいたもののみ)
  • 20%:キャリアに関する知見・学び
  • 10%:カウンセラーとしての日常

このバランスにより、専門性と親しみやすさの両立を図っています。

最後に:「映える」より「響く」

SNSは確かに視覚的なメディアです。しかし、私たちが届けたいのは、見た目の華やかさではなく、本質的な価値ではないでしょうか。

40代、50代の方々は、人生の経験を通じて、本物を見分ける目を持っています。だからこそ、真摯な発信が響くのだと、私は信じています。

Reiko

Reiko

キャリアカウンセラー/組織開発コンサルタント

外資系企業の人事部で人材開発を担当後、独立。のべ1000名以上のキャリア支援に携わる。二児の母として、働く女性のライフキャリアに特に注力している。自身も二児の母として、理想と現実のバランスを大切にしたアドバイスを心がける。

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